佐伯さんちの本棚

私、佐伯みのるが読んだ本の中で面白かったもののオススメなどをしていくブログです。

シャバの普通は難しい

今回のオススメは

「シャバの「普通」は難しい」

という本です。

簡単に概要を説明しますと、

犯罪者が収容されている監獄で生まれ育った少女が、

母の言葉「普通の女の子というものを知るまで

戻ってきてはならない」という使命を胸に、 

周囲の人々から「普通」というお墨付きを貰うまでを

どこぞのお城でメイドとして活躍する。

そんなゆるりとしたお話です。

「普通」というお墨付きをもらわなければならない、という

部分で大体の方は察するとは思うのですが、まぁ、その、

何と言いますか………普通ではないです。(笑)

色んな意味でその少女はスペシャルな感じなのですが、

そんな子が「これは普通ですよねっ!?」と躍起になって

いたりするところなんかはちょっと可愛いです。

その主人公を取り巻く周囲の面々もなかなかに濃い面子でして、

登場初期はちょっとしたいじわる先輩を装っていたのに、

ほんの数ページで良い人に様変わり(笑)してしまった先輩メイド、

主人公をメイドとして城に招き入れた主犯である、第2王子の乳母兼メイド長、

女性をキャーキャー言わす色男、とっかえひっかえ女遊びを繰り返す

女たらしという設定(のはずだった)の第2王子は、今やただの

問題児(主人公)に手を焼く苦労性の好青年。

愚鈍な王子と呼ばれていたのに、最初と最後で別人では!?と

言いたくなってしまう、佐伯イチオシの第1王子、などなど。

キャラが濃すぎて飽きがこないというか、なんというか。

それでも作中で一番キャラが濃ゆいのはやっぱり主人公ですので、

いい感じに周囲が巻き込まれてくれます。

 

壮大なストーリーというわけではないのですが、ちょっとした

昼下がりのおやつの時間に、紅茶とお菓子と一緒に気を緩めながら楽しむ、

そんな1冊です。

興味が湧いた人は是非♪

 

 

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